振袖を着る機会は意外とある!/着用シーン別6選
成人式で袖を着た方、着る予定の方は多いでしょう。では、それ以外に振袖を着る機会をいくつ思いつきますか?
「振袖を着るのは成人式くらいじゃない?」と答える方が多いかもしれません。
この記事では成人式以外の振袖の着用シーンを6つ紹介。これから初めて振袖を着る方はもちろん、振袖は成人式で着たきりだという方も参考にしてみてください。
あわせて自分に似合う振袖選びのコツと、振袖を着こなすための立ち振る舞いのポイントと注意点を、きものアンテナショップ『和風館ICHI』が詳しく解説します!
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いつ着る?成人式だけじゃない!振袖を着る機会6選
振袖を着る機会として、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは成人式でしょう。実は成人式以外にも振袖を着る機会は何度か訪れます。
ここでは卒業式などのシーン別に、振袖を着る機会を6つまとめました。
①結婚式・披露宴
親戚や友人の結婚式・披露宴には、振袖を着て参列してかまいません。結婚式に参列する際のマナーとして「白は新婦の色だから、参列者は白のドレスを避ける」と聞いたことはありませんか?
これは洋装におけるマナーであり、振袖を着る場合は色を気にしなくてOKです。
なお、和装での結婚式では新婦が振袖を着るケースがあります。「新婦が振袖姿なら、自分も振袖だとマナー違反にならない…?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫。
新婦が着る花嫁衣裳としての振袖は『引き振袖』といい、成人式で着る振袖は仕立て方が異なるため問題ありません。
②卒業式
大学や専門学校の卒業式に袴を着る女性は多いです。卒業式シーズンには、街中でも袴姿の女性をよく見かけます。
ところで『袴』と聞くと、上半身は着物、下半身はヒダの入ったロングスカートのような衣服のセットを思い浮かべませんか?正確にいうと『袴』とはこの下にはく衣服の部分のみをさします。
卒業式では上半身を振袖にし、袴と組み合わせるのがよくあるパターン。振袖のみで出席してもかまいませんが、振袖に合う色の袴を合わせることで印象はガラッと変わります。
せっかくの機会ですので、ぜひ『振袖+袴』の装いで出席してみてはいかがでしょうか。
③お呼ばれ席やパーティの出席時
記念式典や祝賀会など、お祝いの席やパーティにお呼ばれしたときの装いとしても振袖は使えます。
中でも新年会や、歴史を祝う周年記念のパーティなどには和装がよく合うはず。近年は式典やパーティにドレスで出席する女性も多いため、振袖で参列すれば周囲の目を引く存在になれるかもしれませんよ。
④お見合い
お見合いに和装で出席する場合に、女性の衣装でもっとも格が高い第一礼装にあたるのが振袖です。
ひと昔前までのお見合いは結婚相手を見つける手段の主流でした。「お見合いといえば振袖」というのが常識だった時代もありますし、人生のパートナー候補と顔を合わせる場と考えれば振袖はふさわしい衣装でしょう。
とはいえ、お見合いでは衣装の格を相手と合わせ、双方のバランスをそろえる必要があります。お見合いに臨むにあたっては仲人さんにあらかじめ相手の服装について確認し、格を合わせるようにしましょう。
⑤結納
結婚に向けて両家の間で行われる結納の儀式にも振袖は最適です。なんといっても結納は振袖を着られる最後の機会。
振袖は未婚女性だけが着られる特別な着物ですので、特段の理由がないなら着ておくのがおすすめです。
なお、結納で着る衣装もお見合いと同様に、両家の格を合わせるのがマナーです。とはいえ略式ではない正式な結納では第一礼装を身に着けるのが一般的ですので、振袖を選んでほぼ間違いないでしょう。
⑥初詣
1年の始まりを祝うお正月には初詣に出かける方も多いのでは?初詣も振袖を着る絶好の機会です。
お正月をはじめ、日本で行われる年中行事は『ハレの日』と呼ばれます。
振袖を含む着物を『晴れ着』と呼びますが、これは「ハレの日に着る衣装」という意味です。
新年を迎えると同時に気持ちを新たにしたいとき、振袖を身に着けていると、より一層気が引き締まりそうですよね。次の初詣にはぜひ振袖を着て出かけてみてはいかがでしょうか。
振袖を仕立て直して訪問着にすることも!
振袖は未婚女性のみが着られる衣装なので、結婚するともう着る機会はなくなってしまいます。着られなくなることを寂しく感じるなら、訪問着に仕立て直すのはいかがですか?
もちろん思い出の品として振袖をそのまま残しておくのもひとつです。
しかし、せっかくなら新しい姿に生まれ変わらせ、結婚しても引き続き身に着けられるようにするのもひとつのアイデアでしょう。
訪問着は以下のように幅広いシーンで着られます。
・結婚式や披露宴
・各種パーティ
・子どもの行事(お宮参り、七五三、入学式、卒業式など)
・観劇や鑑賞会
・お茶会
・同窓会
・お花やお茶の習い事 …など
着物は日本の伝統衣装であり、昔は訪問着が日常的に着られていました。人生の節目を彩ってくれた振袖と長いお付き合いをしたいなら、訪問着へのリメイクも検討してみてくださいね。
振袖の選び方
振袖は何着も持つものではないため、選ぶときに迷う方は多いはず。ここでは振袖の色柄別に、周囲に与える印象をまとめました。
これから振袖選びを始める方は参考にしてみてください。
色選びのポイント
振袖は色だけでも印象がガラッと変わります。以下の表では色別のイメージと、振袖の雰囲気をまとめました。
振袖の色系統 | 与えるイメージ |
---|---|
赤色 | おめでたい、縁起がよい、活発、エネルギッシュ、若々しい |
青色 | クール、上品、知的 |
水色 | 爽やか、癒し、可憐、優しい |
黄色 | 明るい、元気 (からし色なら落ち着いた印象、クリーム系の黄色なら優しく清楚な印象に) |
橙色 | 明るい、温かい、華やか |
ピンク色 | 愛らしい、初々しい、柔らか |
緑色 | 穏やか、ナチュラル、安らぎ |
紫色 | 上品、高貴、妖艶 |
茶色 | 落ち着き、洗練、大人っぽい |
白色 | 清楚、品格、神聖、透明感、ピュア |
黒色 | 女性らしさ、高級感、クール |
なりたいイメージや好きな色から振袖を選ぶのもよいですが、「好きな色=似合う色」ではない場合もあります。
一生のうちに数回しか着る機会のない振袖は、とびっきり似合うものにしたいと考える方も少なくないのでは?
自分にどんな色の振袖が似合うか分からないなら、パーソナルカラー診断を受けて判断するのもおすすめですよ。
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柄選びのポイント
振袖の柄も多岐にわたります。ここでは振袖によく用いられる柄をピックアップし、それぞれがどんな印象を与えるかまとめました。
前述した色と組み合わせながら、“理想の一着”を探してみてくださいね。
花柄
花柄の振袖は、見た目どおり華やかな印象を与えます。与えるイメージは花の種類によって変わりますので、以下の表を参考にしてください。
花の種類 | 与えるイメージ |
---|---|
桜 | 儚い美しさ、豊かさ |
百合 | 清らか、無垢 |
薔薇 | 華やか、エレガント (赤は情熱、白は清純、ピンクは上品など色によっても印象は変わる) |
牡丹 | 美しさ、気品の高さ |
菊 | 高貴、愛らしさ |
生き物
振袖には生き物もよく描かれます。生命力の強さをイメージさせる鶴や、聖なるものの象徴である鳳凰、華やかな印象を与える蝶などは定番の柄です。
ほかにも跳躍や豊穣の意味を持つウサギや、仲良く寄り添う様子がほほえましいオシドリの柄の振袖も可愛らしくおすすめ。
生き物と花を組み合わせたダイナミックな柄の振袖もあるので、目を引く一着を探してみてはいかがですか?
縁起物
縁起のよい植物といえば松竹梅ですが、これらも振袖によく用いられます。松竹梅は冬でも枯れないことから力強さの象徴です。
くわえて、松は「神が宿る」といわれるほど神聖な木。竹は空へ向かってまっすぐ伸び、硬くて折れにくいことから「成長」「生命力」の象徴とされています。
梅は花が少ない冬に咲き、景色を華やかに彩ってくれる存在です。前述したほかの花とあわせて描かれることも多く、伝統的な柄はもちろん、可愛らしい柄にもモダンな柄にも合う万能さから人気があります。
道具
ずっと昔の時代に貴族がたしなんだスポーツや、愛用していた道具が振袖の柄に用いられるケースも多いです。
たとえば蹴鞠や扇、御所車など。これらは貴族の身近にあったものばかりで、高貴さや気品の高さなど、高級な印象を与えるモチーフです。
古きよき日本が好きな方、日本の伝統を大事にしたい方は、縁起のよい道具が描かれた振袖を選んでみるのもよさそうですね。
振袖の着こなし方
振袖をただ着るのは簡単ですが、“着こなす”には工夫や必要です。続いては振袖姿がぐっとおしゃれになるヘアアレンジのポイントと、着付けに必要な小物類、アクセサリーの選び方について解説します。
振袖を着るのに必要な小物は?
振袖はたくさんの小物を組み合わせながら着付けるものです。
たとえば胸の下に締める帯ひとつとっても、
・袋帯
・帯揚げ
・帯締め
という3つのパーツから成り立っています。
そのほか、振袖を着付ける際に必要な小物は以下のとおりです。
・長襦袢
・半衿
・伊達衿
くわえて足元には草履、手にはバッグを持ちます。
振袖を着こなすためには、これらすべての小物の色や柄も見比べながら、振袖が引き立つ組み合わせを選ぶようにしましょう。
きものアンテナショップの『和風館ICHI』では、振袖・袴のレンタルと、振袖・着物・小物の販売を行っています。
当店の『一式レンタルセット』には振袖の着付けに必要な小物がすべて含まれるため、そのまますぐ着付けができて便利です!複数の色やタイプから選べる小物も充実しているので、自分だけのオリジナルの組み合わせを楽しんでいただけます。
京都府と東京都には実店舗もございますので、振袖のラインナップを実際にご覧になりたいお客さまはお気軽にお問い合わせくださいませ。
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振袖にはアクセサリーを合わせてもOK?
一般的に、振袖を着る際にアクセサリーは不要といわれています。とはいえ明確な決まりはなくマナー違反でもないので、アクセサリーをつけてもかまいません。
ただし、振袖は首元がほとんど隠れるためネックレスは見えなくなると考えましょう。アクセサリーをつけるなら指輪やピアス、イヤリングがおすすめです。
また、袖からちらりと覗くブレスレットも可愛らしいですが、布に引っかかりやすいデザインのものはNG。袖口が傷つく可能性があります。
シンプルなものや天然石のブレスレットなら、比較的安心してつけられるでしょう。
なお、大ぶりやアクセサリーは主張しすぎる可能性があるためおすすめできません。あくまでも主役は振袖であることを忘れずに、振袖を引き立てる控えめなアクセサリーを選んでくださいね。
振袖を着る際のマナーと注意点
振袖を着ているときはそれ相応の立ち振る舞いをすると、振袖姿がぐっと映えます。周囲から「せっかくの振袖姿なのに…」と残念がられないよう、以下のポイントに沿って美しい所作を身につけましょう。
まず、立っているときは背筋を伸ばし、足を閉じます。足先は少し内股気味に。目線はまっすぐ前にしつつ、顎は軽く引いてください。
手は横に垂らすのではなく、おへそあたりで軽く重ねておくとキレイです。
座るときはイスに浅く腰掛け、背もたれにはもたれるのはNG。袖は垂れているとだらしないので膝の上に重ね、その上に両手を重ねます。
歩くときは歩幅を小さめにすると品がよいです。大股で歩くと動きに合わせて振袖が引っ張られ、着崩れが起こる可能性があるため、常に小股を意識すること。
なお、足元にばかり気を取られて猫背にならないよう要注意!背筋は常にまっすぐを意識しましょう。
まとめ お気に入りの一着は和風館ICHIで
振袖=成人式で着る特別な衣装と思っている方は少なくないでしょう。しかし、実はこんな機会でも着ることができるのです。
①結婚式・披露宴
②卒業式
③お呼ばれ席やパーティの出席時
④お見合い
⑤結納
⑥初詣
こうして見ると、確かに振袖を着る機会は限られます。しかし「一生に一度、成人式だけ」というわけではありませんので、チャンスがあれば着てみてくださいね。
振袖は女性の和装の第一礼装ですので、日常的に着るものではありません。お気に入りの振袖の柄を日常でもっと着たいなら、訪問着に仕立て直すことも検討してみてはいかがですか?
これなら着られるシーンもぐっと増えるため、日本の伝統衣装である着物をより身近に感じられるようになるはずですよ。
自分に似合うとびっきりの振袖をお求めなら、色や柄にとことんこだわってみて。この記事で解説したヘアアレンジのアイデアも参考にしながら、イメージどおりの着こなしを目指してみてください。
あわせて美しい所作を心がければ、誰でも振袖美人になれること間違いなしです♪
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振袖をレンタルするメリットは、着るたびに毎回違う色柄を選べること。今回は古典、次はレトロモダン、その次はガラッと印象を変えてガーリーに…といった具合に、いろいろな振袖を着比べてみたい方におすすめです。
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