半衿とは?卒業式の袴に合う半衿の選び方や付け方をご紹介
卒業式の袴に合わせるアイテムは種類が豊富で、和装とあまり縁がない方は難しく感じることもあるでしょう。卒業式の袴の準備を始めている方の中には、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
● 半衿って何?
● 卒業式に袴を着る際も半衿は必要?
● 半衿の種類が豊富で選び方がわからない。
今回は、着物のレンタルショップ和風館ICHIが半衿について紹介します。半衿は、着物を着る上でとても大切なアイテムです。卒業式の袴姿でもアクセントとなるでしょう。本記事では、半衿の付け方やお手入れ方法も説明するので参考にしてください。
半衿とは?卒業式の袴に必要?
半衿(はんえり)とは、着物の下着である長襦袢に取り付ける衿のことを指します。半衿を付けることには、化粧や汗などから着物を守る目的があります。
長襦袢の衿の半分の長さであることから、半衿とよばれています。目安として、幅が約15cm~20cm、長さが約100cmです。着物を重ねてきているように見せる目的の「伊達衿(だてえり)」と混同されやすいので注意しましょう。
半衿以外にも袴を着る際に必要な小物が知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【図解】袴を着るときに必要な小物とは?~着用前のチェックシート
卒業式の袴に合う半衿の選び方
半衿は大きなものではありませんが、顔の近くにくるアイテムであるため、大きなインパクトにつながります。あまり主張しない色味のものを選んでも構いませんし、コーディネートのアクセントと考えても良いでしょう。
半衿にはさまざまな種類があります。以下では、色・柄・素材に注目して半衿の選び方を紹介します。
選び方|①色から選ぶ
半衿の選び方の1つ目は、色から選ぶ方法です。振袖や袴の色とのバランスを意識しましょう。半衿の色には以下のようなものがあります。
半衿の色 | 意味や印象 |
白色 | 清潔感や純白さを意味し、清楚な印象 |
黒色 | 品格や落ち着きのある大人っぽい印象 |
赤色 | 情熱的で活力のある明るい印象 |
振袖が派手な柄物の場合は、白や黒の半衿がよく合います。振袖がシンプルな場合は、赤など明るい色の半衿をアクセントに取り入れると良いでしょう。他にも、紫やグレーなどさまざまな色の半衿があります。
選び方|②柄から選ぶ
半衿を柄から選ぶ方法もあります。半衿にはさまざまな柄がありますが、柄ごとに印象が大きく異なります。以下に代表的なものをまとめてあるので、参考にしてください。
半衿の柄 | 意味や印象 |
花柄 | 最も人気の柄で華やかな印象 |
市松柄 | 繊細で美しさを引き立てる柄 |
唐草柄 | 情伝統を感じさせる洗練された柄 |
半衿の柄はとくに着物とのバランスを考えて選ぶ必要があります。着物の柄によっては、ごちゃごちゃしたイメージになりかねないため、注意して選びましょう。
選び方|③素材から選ぶ
半衿は季節ごとにおすすめの素材が異なります。以下で季節ごとにおすすめの素材を紹介します。年中いつでもおすすめできる半衿もあるので、チェックしてみてください。
半衿の素材 | 季節 |
縮緬(ちりめん) | 11月~2月 |
楊柳(ようりゅう) | 5月・9月 |
絽(ろ) | 6月~9月 |
絽縮緬(ろちりめん) | 6月・9月 |
レース | いつでも |
コットン | いつでも |
ポリエステル | いつでも |
使い勝手が良いものを選びたい方は、レースやコットンなど季節を限定しない素材が良いでしょう。メンテナンスが楽なポリエステルもおすすめです。
和風館ICHIにはさまざまな種類の半衿を取り揃えています。ぜひ公式サイトを覗いてみてください。
卒業式袴の半衿の付け方
卒業式袴に合わせる半衿の付け方を紹介します。半衿の付け方は主に2種類あります。定番の縫い付け方法と便利な半衿テープについて解説するので、裁縫が苦手な方も安心してチェックしてみてください。
付け方|①定番の縫い付け方法
まずは定番である半衿を縫い付ける方法から紹介します。半衿を縫い付ける場合の手順は以下の通りです。
1.半衿と襦袢にアイロンをかける
2.半衿を襦袢に仮留めする
3.半衿を縫い付ける
上記の内容を少し詳しく説明します。まずは、半衿と襦袢にアイロンをかけます。この時、半衿の端を整えると良いでしょう。半衿の端を2cmほど折り込んでアイロンをかけるなどの方法がおすすめです。
半衿を襦袢に仮留めする際は、背中の中心を合わせてピンや待ち針で固定します。縫い付ける際は、縫い目が表からわからないように気を付けましょう。
最後に左右のバランスを確認し、半衿の先から襦袢が出ていなければ完成です。
付け方|②誰でも簡単!半衿テープ
半衿は簡単にテープで付けることもできます。お裁縫が苦手な方や時間が割けないという方におすすめの方法です。
半衿テープは、要は両面テープです。半衿をひっぱりながら付けることができるので、仕上がりも綺麗で、剥がす際も楽で綺麗に剥がせます。
半衿テープを使用する場合も、半衿にアイロンをあてるという工程は必要なので、忘れずにおこなってください。半衿の片側のおりしろを1.5~2.0㎝にして、アイロンを当て、おりしろを作りましょう。おりしろに半衿テープを貼り付けます。あとは、非粘着面を剥がして、付けていくだけです。
半衿のお手入れ方法
次に半衿のお手入れ方法について紹介します。卒業式などの行事が終わった後におこなうべきお手入れと、半衿の美しさを長持ちさせるための保管方法についてです。半衿を美しく長持ちさせるためにも、お手入れは必ずおこないましょう。
方法|①卒業式などが終わってすぐ
卒業式などのイベントが終わった後は、汚れていれば、ぬるまゆに少量の中性洗剤を溶かして、すぐに落とします。
ただし、洗えない素材もあるので注意が必要です。洗えない素材には、ホームセンターやドラッグストアなどで手に入るベンジンを使います。換気をしたうえで、ベンジンを染み込ませて乾かすと良いでしょう。
洗える素材であっても、刺繍がほどこされた部分などはデリケートなため、擦ってはいけません。汚れが気になる場合は、クリーニング店などに相談しましょう。
半衿を洗った後や、使用後はしっかりと乾燥させることが大切です。形を整えてタオルなどに置き、風通しの良い日陰で乾燥させてください。乾かす前に畳んでしまってしまうと、劣化の原因になります。メンテナンスがめんどくさいという方は、はじめから汚れが落ちやすいポリエステルの半衿を選ぶのもおすすめです。
方法|②長持ちさせるために
半衿を長持ちさせるには、保管状況がポイントになります。清潔に、温度や防虫対策に気を付けて、丁寧に畳んでしまいましょう。半衿も着物と同じく、高温多湿や直射日光は避けて、風通しの良い場所で保管してください。
半衿や着物はメンテナンスが大変です。気を付けていても、綺麗に保管できなかったというケースもあります。面倒なお手入れの手間を省きたいという方は、和風館ICHIの半衿もセットになった卒業袴のレンタルをご検討ください。お手入れの失敗もなく安心して着物を楽しむことができます。
卒業式の袴におすすめの半衿
半衿の種類は豊富にあり、なかなか決められないという方もいるでしょう。以下では、卒業式の袴におすすめの半衿を紹介します。半衿は着物を着るうえで、意外にも存在感抜群です。以下はすべて和風館ICHIで取り扱っている商品なので、気になった方は公式サイトを覗いてみてください。
ベロアリボンレース
可愛らしいコーディネートに仕上がる半衿です。個性的なので、目立ちたいという方にもおすすめ。5色展開で、赤なら可愛らしく、ベージュやグレーを選べば、上品な着こなしに仕上がります。レースが目立ち、トレンド感を出すことができるデザインです。
ベロアパール
ベルベット風の肌触りが上品な半衿です。キラキラとしたパールが印象的。ベロア素材やパールは高級感を演出してくれます。コーディネート全体を上品に締めたい方におすすめです。
桜
桜がデザインされたシンプルで品のある半衿です。卒業式の袴姿にぴったり。落ち着いた白なので、振袖の柄を選びません。さりげなく季節感を出したい方にぴったりです。汚れが落ちやすいポリエステル素材である点もポイントです。
吉祥梅
豪華なデザインの半衿をお探しの方に。縁起が良い梅や松の刺繍がほどこされた半衿です。卒業式はもちろん、結婚式や成人式でも使えます。高級感のあるおしゃれな商品です。
ピオニー
ピオニーは、「芍薬」「牡丹」を指します。アシンメトリーになったデザインがおしゃれな半衿です。上品で落ち着いた色味のシンプルな5色展開です。メンテナンスがしやすいポリエステル素材である点も魅力的。
まとめ|卒業式の袴姿はおしゃれな半衿で格上げを
今回は、卒業式の袴に合う半衿について紹介させていただきました。半衿は、大きなサイズのアイテムではないものの、顔まわりにくるため、コーディネート全体に影響します。種類が豊富にあるため、着物や袴との相性を考えて選びましょう。
また、半衿や着物にはお手入れが大変な素材もあるため、レンタルを選ぶことで、メンテナンスの手間を省くことができます。
卒業式の袴レンタルなら半衿もセットで安心の和風館ICHIがおすすめです。今回ご紹介した半衿もあるので、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。おしゃれな袴コーディネートにきっと出逢えますよ。